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頑丈
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ぐわんぢやう
ふりがな文庫
“
頑丈
(
ぐわんぢやう
)” の例文
平次とガラ八が一と骨折つて
頑丈
(
ぐわんぢやう
)
なフイゴこはしました。中から出たのは、ザクザクと眞新しい小判、ざつと小千兩もあるでせう。
銭形平次捕物控:140 五つの命
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼
(
かれ
)
が
惱
(
なや
)
まされた
僂麻質斯
(
レウマチス
)
は
病氣
(
びやうき
)
の
性質
(
せいしつ
)
として
彼
(
かれ
)
の
頑丈
(
ぐわんぢやう
)
な
身體
(
からだ
)
から
其
(
そ
)
の
生命
(
せいめい
)
を
奪
(
うば
)
ひ
去
(
さ
)
るまでに
力
(
ちから
)
を
逞
(
たくま
)
しくすることはなく
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
すると
軌道
(
レール
)
に
沿
(
そ
)
ふて三
人
(
にん
)
、
田舍者
(
ゐなかもの
)
が
小田原
(
をだはら
)
の
城下
(
じやうか
)
へ
出
(
で
)
るといふ
旅裝
(
いでたち
)
、
赤
(
あか
)
く
見
(
み
)
えるのは
娘
(
むすめ
)
の、
白
(
しろ
)
く
見
(
み
)
えるのは
老母
(
らうぼ
)
の、からげた
腰
(
こし
)
も
頑丈
(
ぐわんぢやう
)
らしいのは
老父
(
おやぢ
)
さんで
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
だんだん近くなりますと、それは
頑丈
(
ぐわんぢやう
)
さうな変に小さな腰の曲ったおぢいさんで、一枚の板きれの上に四本の
鯨油蝋燭
(
げいゆらふそく
)
をともしたのを両手に捧げてしきりに
斯
(
か
)
う叫んで来るのでした。
毒蛾
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
食卓を通り過ぎる時、一人の先生がお
粥
(
かゆ
)
の鉢を手にとつて味はつてゐるのを見た。その先生は他の先生の方を見た。先生の顏にはみんな不快な色が浮んだ。中で、
頑丈
(
ぐわんぢやう
)
な
身體
(
からだ
)
つきの先生が呟いた——
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
見上げる限り、
頑丈
(
ぐわんぢやう
)
に
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
文六は五十二三の
頑丈
(
ぐわんぢやう
)
な男で、細かい企みなどの出來さうな男ではなく、彌八も典型的な炭問屋の下男で、房吉と同じやうに、鼻の穴を眞つ黒にしてをります。
銭形平次捕物控:247 女御用聞き
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
またひとりの若い
頑丈
(
ぐわんぢやう
)
さうな柏の木が出ました。
かしはばやしの夜
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
六十近い大きな老爺ですが、
頑丈
(
ぐわんぢやう
)
さうな腰を二つに折つて、ひどく物に
脅
(
おび
)
えてゐる樣子です。
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
番頭の爲之助は、薄暗いうちでも、八五郎とわかつたらしく、一緒になつて板戸を押しましたが、これがまた恐ろしく
頑丈
(
ぐわんぢやう
)
で、大の男二人の力でも、打ち破る見込みもありません。
銭形平次捕物控:282 密室
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
多分、曲者は何かの工夫で土藏の中に忍び込み、
頑丈
(
ぐわんぢやう
)
なつくりで、足音もしないのを幸ひ、非常な注意で二階に登り、有明の行燈の光りで、一氣に主人の
咽喉
(
のど
)
をゑぐり、左の大動脈を切つたのでせう。
銭形平次捕物控:247 女御用聞き
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“頑丈”の意味
《名詞》
頑丈(がんじょう)
身体や物のつくりが堅固でしっかりしていること。
(出典:Wiktionary)
頑
常用漢字
中学
部首:⾴
13画
丈
常用漢字
中学
部首:⼀
3画
“頑丈”で始まる語句
頑丈造