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頃刻
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しばらく
ふりがな文庫
“
頃刻
(
しばらく
)” の例文
……其だと蔵屋の
人数
(
にんず
)
ばかりでは手が廻りかねる。時とすると、
膳
(
ぜん
)
、家具、
蒲団
(
ふとん
)
などまで、
此方
(
こっち
)
から
持運
(
もちはこ
)
ぶのだ、と云ふのが、
頃刻
(
しばらく
)
して
美人
(
たおやめ
)
の話で分つた。
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
頃刻
(
しばらく
)
して夫帰り、午飯を
吃
(
きっ
)
した後、妻が夫を悦ばしょうと自室に入り見るに銀なし。どこへ持って行ったかと問うに夫は何の事か分らず、銀を取った覚えなしという。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
頃刻
(
しばらく
)
して僧のねぶりをうかがひてしきりに
嗅
(
か
)
ぐものあり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
昔大竜大湖の
湄
(
ほとり
)
に
蛻
(
かわぬ
)
ぎ、その鱗甲より虫出で
頃刻
(
しばらく
)
して蜻蜓の
朱
(
あか
)
きに
化
(
な
)
る、人これを取れば
瘧
(
おこり
)
を病む、それより朱蜻蜓を竜甲とも竜孫ともいい
敢
(
あ
)
えて
傷
(
そこな
)
わずと載せたを見て
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
さるに
町方
(
まちかた
)
の者としいへば、かたゐなる
児
(
こ
)
ども
尊
(
とうと
)
び敬ひて、
頃刻
(
しばらく
)
もともに遊ばんことを
希
(
こいねが
)
ふや、親しく、優しく勉めてすなれど、不断はこなたより遠ざかりしが、その時は先にあまり
淋
(
さび
)
しくて
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
頃刻
(
しばらく
)
悄乎
(
しよんぼり
)
して
居
(
ゐ
)
たつけ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
頃
常用漢字
中学
部首:⾴
11画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“頃”で始まる語句
頃
頃日
頃合
頃者
頃之
頃来
頃日来
頃中
頃年
頃流行