靈妙れいめう)” の例文
新字:霊妙
見る間になんといふヘボ石の行列ぎやうれつが出來た。けれども靈妙れいめうなる石はつひかげをも見せないので流石さすが權勢家けんせいか一先ひとまづ搜索さうさくを中止し、懸賞けんしやうといふことにしていへかへつた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
權勢家けんせいかなにがしといふが居てこの靈妙れいめうつたき、一けんもとめた、雲飛うんぴ大得意だいとくいでこれをとほして石を見せると、なにがしも大に感服かんぷくしてながめて居たがきふぼくめいじて石をかつがせ
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
其後石は安然あんぜんに雲飛の内室ないしつ祕藏ひざうされて其清秀せいしうたいかへず、靈妙れいめううしなはずして幾年いくねんすぎた。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)