“雨空”の読み方と例文
読み方割合
あまぞら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暗い雨空あまぞらを見あげると、天国の塔のように高いサンタマリア病院の白堊はくあビルがクッキリと暗闇にそびえたっているのが見えた。
人造人間事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
〽聞く辻占つじうらにいそいそと雲足くもあし早き雨空あまぞらも、思ひがけなく吹き晴れて見かはす月の顔と顔………
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
焼山やけやまの一けん茶屋ちやや旅籠はたごに、雑貨荒物屋ざつくわあらものやねた——土間どまに、(この女房かみさんならちやあつい)——一わんきつし、博士はかせたちと一いきして、まはりのくさ広場ひろばを、ぢつとると、雨空あまぞらひくれつゝ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)