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難所
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なんしょ
ふりがな文庫
“
難所
(
なんしょ
)” の例文
とにかくかれは、これまでにあったことのないようなふしぎな
難所
(
なんしょ
)
にとじこめられているのを知った。かればかりではない。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ま。……どう行っても、
難所
(
なんしょ
)
切所
(
せっしょ
)
はのがれがたい山路ばかり。
土地
(
ところ
)
にあかるい者の、案内まかせといたしておる」
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
道
(
みち
)
はお
爺
(
じい
)
さんが
先
(
さ
)
きに
立
(
たつ
)
て
案内
(
あんない
)
して
下
(
くだ
)
さるので、
少
(
すこ
)
しも
心配
(
しんぱい
)
なことはありませぬが、それでもところどころ
危
(
あぶな
)
つかしい
難所
(
なんしょ
)
だと
思
(
おも
)
ったこともございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
川をわたってから
約
(
やく
)
二マイルのところが
例
(
れい
)
の
難所
(
なんしょ
)
なのだ。
機関士
(
きかんし
)
も、
十分
(
じゅうぶん
)
に
速度
(
そくど
)
を
落
(
おと
)
しはするが、
後部
(
こうぶ
)
のブレーキは、どうしてもまかなければならないことになっている。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
風流にいえば千山万水だが、いよいよ彼方には二龍山、桃花山、
傘蓋山
(
さんがいざん
)
、
黄泥岡
(
こうでいこう
)
、
白沙塢
(
はくさう
)
、
野雲渡
(
やうんと
)
などという
難所
(
なんしょ
)
切所
(
せっしょ
)
やら野盗の名所が、行く先々にひかえている。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
ことに木曾路はゆくところみな
難所
(
なんしょ
)
折所
(
せっしょ
)
、いざという場合にはいちだんと危険が多いように考えられる
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「播州の戦地は、山岳が多く、いわゆる
折所
(
せっしょ
)
難所
(
なんしょ
)
の戦いです。——まずまず御加勢のみをさし向けられ、しばらくは、敵の変を見ておいで遊ばすべきではないでしょうか」
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“難所”の意味
《名詞》
難所(なんしょ、なんじょ)
道が険しく、通行するのが困難な場所。
物事を行うのに困難な部分。
(出典:Wiktionary)
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“難”で始まる語句
難
難有
難波
難儀
難渋
難癖
難題
難船
難義
難破