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陶醉
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たうすゐ
ふりがな文庫
“
陶醉
(
たうすゐ
)” の例文
新字:
陶酔
手にをへない
夥
(
おびただ
)
しい寳に
陶醉
(
たうすゐ
)
した顏を擧げて、時々ニヤリニヤリとするのを、手柄をフイにした佐吉は
忌々
(
いま/\
)
しく
睨
(
ね
)
め付けて居ります。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
實際
(
じつさい
)
、
運
(
うん
)
のつかない
時
(
とき
)
と
來
(
き
)
たらこれほど
憂欝
(
いううつ
)
な
遊
(
あそ
)
びはないし、
逆
(
ぎやく
)
に
運
(
うん
)
の
波
(
なみ
)
に
乘
(
の
)
つて
天衣無縫
(
てんいむほう
)
に
牌
(
パイ
)
の
扱
(
あつか
)
へる
時
(
とき
)
ほど
麻雀
(
マージヤン
)
に
快
(
こゝろよ
)
い
陶醉
(
たうすゐ
)
を
感
(
かん
)
じる
時
(
とき
)
はない。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
やがて、金の力の宏大なのに
陶醉
(
たうすゐ
)
して、貫兵衞はもう一度、それが自分に
備
(
そな
)
はつた才能、徳望のやうに思ひ込んでしまつたのです。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
大手柄に
陶醉
(
たうすゐ
)
して、八五郎はこんな事を言ひますが、仕事に神經質な平次はどうしても諦らめ切れません。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一色友衞の振り返つた眼には、藝術的
陶醉
(
たうすゐ
)
ともで言ふのでせうか、夢見るやうなものがありました。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
物慾に
陶醉
(
たうすゐ
)
しきつた人の魂は、名僧智識と
雖
(
いへど
)
も、どうすることも出來なかつたでせう。
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎はもう自分の手柄に
陶醉
(
たうすゐ
)
して、平次の返事を疑つて見ようともしない樣子です。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
最初金六に逢つて見ましたが、紋次郎を縛つた手柄に
陶醉
(
たうすゐ
)
して、今度は平次の言ふことなどを耳にも入れず、少しは痛め付けても、今日中に口書きを取らうとあせつてゐる樣子です。
銭形平次捕物控:123 矢取娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
傷といふものは一つも無く、強い腕で首のあたりを卷かれ、其儘
扼殺
(
やくさつ
)
されたことは疑もなく、衣紋の亂れのひどいのに比べて、顏は寧ろ
陶醉
(
たうすゐ
)
的な、法悦的な安らかさを
湛
(
たゝ
)
へてゐるのです。
銭形平次捕物控:250 母娘巡礼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
自分の手柄に
陶醉
(
たうすゐ
)
する小平に挨拶して、ほろ
苦
(
にが
)
い心持で自分の家へ引揚げる平次でした。考へると起きぬけをガラツ八に
誘
(
さそ
)
ひ出されて、まだ朝飯も食はずに居たことに氣が付いたのです。
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
金太は自分の素早い手柄に
陶醉
(
たうすゐ
)
して、少しばかり良い心持さうです。
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎は此發見と、手柄に、自分乍ら
陶醉
(
たうすゐ
)
しきつてゐる樣子です。
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
錦太郎は勝利感に
陶醉
(
たうすゐ
)
して
亢然
(
かうぜん
)
となりました。
銭形平次捕物控:100 ガラツ八祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
陶
常用漢字
中学
部首:⾩
11画
醉
部首:⾣
15画
“陶”で始まる語句
陶器
陶然
陶酔
陶器師
陶
陶冶
陶物
陶工
陶製
陶淵明