“扼殺”の読み方と例文
読み方割合
やくさつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すさまじい扼殺やくさつが行われた夜、葛木と光麻呂は遠い別棟に居り、花世はまだ十一で、眠っていたところを清成に抱きだされたのだったから
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
が、しかし、気管中にも栓塞せんそくしたらしい物質は発見されず、口腔を閉息した形跡もないばかりか、索痕さっこん扼殺やくさつした痕跡は勿論見出されなかった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「死んでいますね。頸にひどい傷がついている。扼殺やくさつでしょう。……電話は? このうちには電話があったはずですね」
月と手袋 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)