“長柄:ながら” の例文
“長柄:ながら”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治2
神西清1
野口雨情1
坂口安吾1
岡本かの子1
“長柄:ながら”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 経済 > 経済学・経済思想14.3%
文学 > 日本文学 > 戯曲1.0%
文学 > 日本文学 > 詩歌(児童)0.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
渡辺党の発祥地はっしょうち、渡辺橋のほとりから、昼うららな下を、長柄ながらの浜の船着きの方へ行く二人づれがそれで。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここら奥の谿河たにがわだけれど、ずっと川下かわしもで、東海道の大井川おおいがわよりかいという、長柄ながら川の鉄橋な、お前様。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
追い風だった。舟は難波なにわ(大阪)の平沙へいさや芦やまばら屋根を横に見つつ、まだひるまえも早目に、長柄ながらの河口に着いていた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はからずも、彼が長柄ながら埠頭ふとうで知った風説と、それは符節ふせつが合っている。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は十七八年前、五十五歳のときに家族と長柄ながら川のそばに住んで居たことがあつた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
その前の代は、十年といふ長い歳月を、都は難波の長柄ながらへうつされたままであつた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
この人柱になるべき者をとらえるために、関所を設けて、長柄ながらの役人が詰めているところへ、たまたま通りかかったのが垂水村たるみむら岩氏いわうじという人。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
能因 節信殿ほどの御人ごじんでも、おそらくは御存じあるまい。それは日本に二つとない珍しいもの。雉子も鳴かずば撃たれまいと歌はれて、むかしから有名の長柄ながらの橋。
能因法師 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
そのころ都は難波の長柄ながらにあつた。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
ここは長柄ながらの 町つづき
青い眼の人形 (新字新仮名) / 野口雨情(著)
ヤ、結構な風呂をちょうだい致した。その鼠のことだが、こんな話があるな。人皇にんのう三十七代孝徳天皇の大化元年十二月の大晦日に、大和の国の岡本というところの都を難波の国の長柄ながらの豊崎に移したところ、大和の鼠も一しょに引越してきたそうだ。鼠にも世帯道具があってな。孔につめる古綿。
おのおののやまと歌、から歌、さらに道理にかないそうらわず、ただおもしろくもありがたくも聞こえはべるは、黄金にてぞはべる。ひえの紅葉もみじ長柄ながらにしき横川よかわの月を見やりたまいしも、金がなくてはさらにおかしくもおもしろくもあるまじ、ただ世の中は黄金にこそ天地もそなわり、万物みなみなこれがなすところにして、人間最第一の急務にてはべるなり。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)