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邃
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ふか
ふりがな文庫
“
邃
(
ふか
)” の例文
聡明
(
そうめい
)
驚くべく、学は顕密を
綜
(
す
)
べ、
尤
(
もっと
)
も止観に
邃
(
ふか
)
かったと云われている。真の学僧
気質
(
かたぎ
)
で、俗気が
微塵
(
みじん
)
ほども無く、深く
名利
(
みょうり
)
を
悪
(
にく
)
んで、断岸絶壁の如くに身の取り置きをした。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
迷路
(
ラビユリントス
)
の最も
邃
(
ふか
)
き處に一軒の稍〻大なる家ありて、火の光よそよりも明かに、人多く入りゆくさまなり。こはヱネチアの數多き小芝居の一にして、座の名をば
聖
(
サン
)
ルカスと云へりとぞ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
機微の
邃
(
ふか
)
きを照らす鏡は、女の
有
(
も
)
てる
凡
(
すべ
)
てのうちにて、
尤
(
もっと
)
も明かなるものという。
薤露行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この庭や後ろ
邃
(
ふか
)
きに日はさして枇杷の
喬木
(
たかぎ
)
の明き實の
數
(
かず
)
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
大河
(
たいが
)
の水の薄濁り——
邃
(
ふか
)
き思ひを
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
▼ もっと見る
この庭や後ろ
邃
(
ふか
)
きに日はさして枇杷の
喬木
(
たかぎ
)
の明き実の
数
(
かず
)
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
梅雨
(
つゆ
)
ぐもり
気重
(
けおも
)
き松や靄ごめと隣は
邃
(
ふか
)
き色のこめつつ
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ひむがしのたふとき山の
陵
(
みささぎ
)
の松
邃
(
ふか
)
きところ
古
(
ふ
)
りし
霊廟
(
みたまや
)
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
陵
(
みささぎ
)
の山のおもての
浅茅原
(
あさぢはら
)
いたくも荒れぬ松は
邃
(
ふか
)
きを
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
邃
(
ふか
)
き木の
木
(
こ
)
しづく。
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
邃
(
ふか
)
き木の
木
(
こ
)
しづく。
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
邃
漢検1級
部首:⾡
18画
“邃”を含む語句
幽邃
深邃
幽邃所生
道邃
幽邃境
幽邃森厳
幽邃深静
幽邃閑寂
幽邃閑雅
幽邃高遠
明媚幽邃
森邃
深奥幽邃
邃谷
陰森幽邃
静邃閑寂