さと)” の例文
一にいはく、やはらぎを以て貴しとし、さかふこと無きをむねと為せ。人皆たむら有り、またさとれる者少し。これを以て、或は君父きみかぞしたがはずして隣里さととなりたがふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
いまださとらずとは何を達らないのであるか。そこにはいろいろな解釈を容れる余地があるであろう。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
康子薬をおくる。拝して之を受けしも、丘未ださとらずといいて、敢えてめたまわず。(郷党、三)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)