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通路
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かよいじ
ふりがな文庫
“
通路
(
かよいじ
)” の例文
きみの
許
(
とこ
)
は風呂敷にもしろ、よしんば中が
空
(
から
)
だって、結びめを蝶々にしたろう。
裸体
(
はだか
)
でそいつを
引背負
(
ひっしょ
)
ったって、羽の生えた処は、
天津風
(
あまつかぜ
)
雲の
通路
(
かよいじ
)
じゃないか。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
釈迦岳
(
しゃかがたけ
)
の山脈と
王岳
(
おうたけ
)
連山の山骨とが一時畳まれた深い
谿
(
たに
)
が、
通路
(
かよいじ
)
と云えば云えもしようか、緑樹紅葉打ち
雑
(
まじ
)
り秋山の
眺望
(
ながめ
)
は美しかったが旅人にとっては難場である。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
やっと、
善光寺平
(
ぜんこうじだいら
)
へ出て、人々はややほっとした。しかし、あれから松本の里へ出て、木曾路の
通路
(
かよいじ
)
をたずねると、今はまだ、
猟師
(
りょうし
)
さえ通れない雪だというのである。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
朧気
(
おぼろげ
)
ながら
逢瀬
(
おうせ
)
うれしき
通路
(
かよいじ
)
を
堰
(
せ
)
く
鶏
(
とり
)
めを夢の名残の
本意
(
ほい
)
なさに憎らしゅう存じ
候
(
そろ
)
など
書
(
かい
)
てまだ足らず、
再書
(
かえすがき
)
濃々
(
こまごま
)
と、色好み深き都の
若佼
(
わこうど
)
を
幾人
(
いくたり
)
か迷わせ玉うらん
御標致
(
ごきりょう
)
の美しさ
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
……いやアたなびく、
天津風
(
あまつかぜ
)
、雲の
通路
(
かよいじ
)
、といったのがある。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“通路”の意味
《名詞》
(context、transport)通行のための道。
(context、dated)道を往来こと。
(context、dated)交際こと。
(出典:Wiktionary)
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“通”で始まる語句
通
通夜
通過
通人
通牒
通暁
通草
通常
通帳
通行