かや)” の例文
雛鶏ひなどり家鴨あひると羊肉の団子だんごとをしたぐし三本がしきりにかやされていて、のどかに燃ゆる火鉢ひばちからは、あぶり肉のうまそうなかお
糸くず (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
そこで上りかまちに腰をかけて懐中ふっくらからその貰うた指環をば出いて、てのひら中央まんなかへ乗せて、タメツ、スガメツ引っくりかやいておりますと、背後うしろからヌキ足さし足、覗いて見た親父おやじ
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
……俺は五体中を火傷やけはたしたなり今朝けさ、製鉄所の病院で息を吹きかやいた。
オンチ (新字新仮名) / 夢野久作(著)