“転(ころば)” の例文
旧字:轉
されば爰(こゝ)に一証を得(え)たるゆゑ、此雪譜(せつふ)に記載(きさい)して后来(こうらい)に示(しめ)すは、かゝる瑣談(さだん)も世に埋冤(まいゑん)せん事のをしければ、いざ然(さら)ばとて雪に転(ころば)す筆の老婆心(らうばしん)なり。
しかし、すぐにその怒りを宥(なだ)めて掌(てのひら)の中に転(ころば)して見る、やぶれかぶれの風流気が彼の心の一隅から頭を擡(もた)げた。彼は僅(わず)かばかりの荷物のなかを掻(か)き廻して、よれた麻の垂簾(すいれん)を探し出した。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
されば爰(こゝ)に一証を得(え)たるゆゑ、此雪譜(せつふ)に記載(きさい)して后来(こうらい)に示(しめ)すは、かゝる瑣談(さだん)も世に埋冤(まいゑん)せん事のをしければ、いざ然(さら)ばとて雪に転(ころば)す筆の老婆心(らうばしん)なり。