路加ルカ)” の例文
汝はベタニヤのマルタの心を以て基督につかえんと欲し「供給のことおおくして心いりみだれ」(路加ルカ伝十章四十節)たるなるべし
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
墓𥥔の周囲は、約翰ヨハネと鷲、路加ルカと有翼こうしと云うような、十二師徒の鳥獣を冠彫かしらぼりにした鉄柵に囲まれ、その中央には、巨大な石棺としか思われない葬龕カタファルコが横たわっていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この讃美歌は新約路加ルカ伝第十五章第十一節より第三十二節にわたり、放蕩児ほうとうじが金を持ち、親や兄を捨て旅行して遊蕩にふけり、悉皆すっかり費消し尽して悲惨なる目にい、改心するまでをんだもので
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
すず鳴らす路加ルカ病院のおそざくら春も今しかをはりなるらむ
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
会堂にありしものこれをききて大に憤り、たちてイエスをまちの外に出し投下なげおろさんとて、その邑の建ちたる崖にまで曳き往けり。(路加ルカ伝第四章二十八、二十九)
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
すず鳴らす路加ルカ病院のおそざくら春もいましかをはりなるらむ
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
汝の貧困基督の貧困に勝るや、彼は貧者の友なりし、貧しきものはさいわいなり(路加ルカ六章二十節)との非常の言は彼の口より出でしなり、貧ならざれば基督を悟り難し
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
即ち「隠れて現われざる者なく、つつみて知れず露われ出ざる者なし」とのことである(路加ルカ伝八章十七節)、今世は隠微の世である、明暗混沌の世である、之に反して来世は顕明の世である