赤母衣あかほろ)” の例文
敵の宿屋七左衛門も、自己の一突きで赤母衣あかほろの小武者は死したものと思い、くびすかえして、十四、五間も先へ歩を移していた。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これははなやかな甲冑かっちゅう陣太刀じんだちのよそおいで、黄母衣きほろ白母衣しろほろ赤母衣あかほろ、をにながし、ゆるいにじのように場内じょうないを一しゅうした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……とうとうたる太鼓たいこ……かたのごとき黄母衣きほろ赤母衣あかほろ白母衣しろほろ伝令でんれいが、番外ばんがいの五番試合じあい各所かくしょひかじょへふれて、にじのように試合場しあいじょうのまわりを一じゅんする……
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黄母衣きほろ赤母衣あかほろ白母衣しろほろの三試合場しあいじょうを一じゅんし、大講会だいこうえ第一番の試合番組しあいばんぐみをふれてくるともなくかいあいずと同時に、あの祭壇さいだんの下にある大講会のむしろへ論客ろんかくがあがって
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)