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貼
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つ
ふりがな文庫
“
貼
(
つ
)” の例文
という四本の
鬮
(
くじ
)
の
何
(
ど
)
れが出ても差支無しという涼しい料簡で、それで木村父子と氏郷とを鎖で縛って
膠
(
にかわ
)
で
貼
(
つ
)
けたようにしたのかも知れない。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
それに山桜が到る処に咲いて散つて、それが雨にぬれたキヤラコの黒の三紋の羽織にいつまでも
貼
(
つ
)
いて居た。
春雨にぬれた旅
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
私のところへ来ると傷薬を
貼
(
つ
)
けたり傷を洗ったり骨つぎをしたり、いろいろの世話をしてやるです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
火の左右に身を
横
(
よこた
)
へたる二人は、
逞
(
たく
)
ましげに肥えたる農夫なるが、毛を表にしたる羊の
裘
(
かはごろも
)
を纏ひ、太き長靴を穿き、聖母の圖を
貼
(
つ
)
けたる尖帽を戴き、短き
烟管
(
きせる
)
を
銜
(
ふく
)
みて
對
(
むか
)
ひあへり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それはその
私
(
わたくし
)
が懇意にいたします近辺に医者がございまして、その医者がどうも其の薬を……薬は一体毒なもので、
癱
(
よう
)
疔
(
ちょう
)
根太
(
ねぶと
)
腫物
(
はれもの
)
のようなものに
貼
(
つ
)
けます、膏薬吸出しのようなものは
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
其の時皿を
打毀
(
うちこわ
)
して指を切り
不具
(
かたわ
)
にして生涯亭主の持てねえようにして
遣
(
や
)
ろうと、
貴方
(
あなた
)
の前だが考えを起しまして、
皿検
(
さらあらた
)
めの時に箱の棧が
剥
(
と
)
れたてえから、糊でもって
貼
(
つ
)
けてやる振をして
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そんなに鵞鳥に
貼
(
つ
)
くこともありますまい。」
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
貼
常用漢字
中学
部首:⾙
12画
“貼”を含む語句
貼付
貼紙
貼札
貼出
切貼
一貼
貼薬
膏薬貼
貼交
貼替
貼附
貼置
貼柾
貼物
貼用
貼布
貼重
鉄貼
鉄骨貼
障子貼
...