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諷
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うた
ふりがな文庫
“
諷
(
うた
)” の例文
それが、「
三斎
(
さんさい
)
の末なればこそ細川は、
二歳
(
にさい
)
に
斬
(
き
)
られ、
五歳
(
ごさい
)
ごとなる。」と
諷
(
うた
)
われるような死を遂げたのは、
完
(
まった
)
く時の運であろう。
忠義
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
我かならず
三二
万歳を
諷
(
うた
)
ふべしと、
往
(
い
)
きて香央に説けば、
彼方
(
かなた
)
にもよろこびつつ、妻なるものにもかたらふに、妻もいさみていふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
尤も古い歌には人情を
諷
(
うた
)
い恋愛を諷い哀別離苦を諷い無常を諷うものが多いのでありますが、そのうちに風景を諷う歌もあるのであります。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
この支那服の人が、のち三上
於菟吉
(
おときち
)
と艶名を
諷
(
うた
)
われ、汎太平洋婦人会議へ出席、女流飛行家となって死んだ北村兼子君である。
わが寄席青春録
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
察する所、昔はもつと自由に、地名が移動したのであつて、譬へば、天孫降臨を伝へる叙事詩を
諷
(
うた
)
へば、直ちに其処が、日向の地になつたであらうと思ふ。
神道に現れた民族論理
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
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唯
(
ただ
)
営々として生活しつつある。その生活を包むものに花鳥風月がある。花鳥風月を透して私等の生活を
諷
(
うた
)
うのが俳句である。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
手練手管はさらにないわけだからという意味の都々逸を
諷
(
うた
)
ったりしたのが、おおいに江湖の同情を招いたのだろう。
艶色落語講談鑑賞
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
今豊臣の
政
(
まつりごと
)
久しからずとも、
万民
(
ばんみん
)
一五三
和
(
にぎ
)
ははしく、
戸々
(
ここ
)
に
一五四
千秋楽を
唱
(
うた
)
はん事ちかきにあり。君が
望
(
のぞみ
)
にまかすべしとて八字の句を
諷
(
うた
)
ふ。そのことばにいはく
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
即ち感情を起さしめたその事実景色を
諷
(
うた
)
わしめるのである。そういう句には陳腐なものもあり平凡なものもあるが
嫌味
(
いやみ
)
を感ぜしめるものは
尠
(
すく
)
ない。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
諷
(
うた
)
う時決まって不自然に右手を高くあげたやぞうをこしらえて——といったような段どりよろしく諷い始める、めちゃめちゃに文句の錯乱した「梅にも春」や「かっぽれ」は
随筆 寄席風俗
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
俳句はこの時候の変化につれて起ってくるいろいろの現象を
諷
(
うた
)
う文学であります。(10)
俳句とはどんなものか
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
諷
漢検1級
部首:⾔
16画
“諷”を含む語句
諷刺
諷経
諷示
諷誦
諷刺詩
諷刺画
諷誦文
諷諫
諷詠
諷諭
諷刺的
諷言
諷意
諷語
諷詠者
諷誡
諷言飄逸
諷諌
諷謡
諷爽
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