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言出
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いいだ
ふりがな文庫
“
言出
(
いいだ
)” の例文
松田駅の待合室で次の下りを待合せている間、伯父は色々解らないことを
言出
(
いいだ
)
して三造を弱らせた。
斗南先生
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
デミトリチの
顔付
(
かおつき
)
、
眼色
(
めいろ
)
などを
酷
(
ひど
)
く
気
(
き
)
に
入
(
い
)
って、どうかしてこの
若者
(
わかもの
)
を
手懐
(
てなず
)
けて、
落着
(
おちつ
)
かせようと
思
(
おも
)
うたので、その
寐台
(
ねだい
)
の
上
(
うえ
)
に
腰
(
こし
)
を
下
(
おろ
)
し、ちょっと
考
(
かんが
)
えて、さて
言出
(
いいだ
)
す。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
恁
(
こ
)
う
仰々
(
ぎょうぎょう
)
しく
言出
(
いいだ
)
すと、
仇
(
かたき
)
の
髑髏
(
しゃれこうべ
)
か、毒薬の
瓶
(
びん
)
か、と驚かれよう、
真個
(
まったく
)
の事を言ひませう、さしたる儀でない、
紫
(
むらさき
)
の
切
(
きれ
)
を掛けたなりで、一
尺
(
しゃく
)
三
寸
(
ずん
)
、
一口
(
ひとふり
)
の
白鞘
(
しらさや
)
ものの刀がある。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし何分にもその筋の検挙がおそろしいので、京子はもとの芸者になろうと
言出
(
いいだ
)
す。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
哥太寛
(
こたいかん
)
が、——今夜だわね——其の人たちを
高楼
(
たかどの
)
に
招
(
まね
)
いて、話の折に、又其の事を
言出
(
いいだ
)
して、
鸚鵡
(
おうむ
)
の口真似もしたけれども、分らない文句は、鳥の声とばツかし聞えて、
傍
(
そば
)
で聞く
黒人
(
くろんぼ
)
たちも
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“言出”で始まる語句
言出惡