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襤褸切
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ぼろぎれ
ふりがな文庫
“
襤褸切
(
ぼろぎれ
)” の例文
水底
(
みづそこ
)
の
其
(
そ
)
の
缺擂鉢
(
かけすりばち
)
、
塵芥
(
ちりあくた
)
、
襤褸切
(
ぼろぎれ
)
、
釘
(
くぎ
)
の
折
(
をれ
)
などは
不殘
(
のこらず
)
形
(
かたち
)
を
消
(
け
)
して、
蒼
(
あを
)
い
潮
(
しほ
)
を
滿々
(
まん/\
)
と
湛
(
たゝ
)
へた
溜池
(
ためいけ
)
の
小波
(
さゝなみ
)
の
上
(
うへ
)
なる
家
(
いへ
)
は、
掃除
(
さうぢ
)
をするでもなしに
美
(
うつく
)
しい。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
八五郎に導かれて行ってみると、
大溝
(
おおどぶ
)
の中に落込んで、
襤褸切
(
ぼろぎれ
)
のようになっているのは、玉屋の番頭甚助の死骸。まだ検死が済まないので、手を付ける者もありません。
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香炉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
水底のその欠擂鉢、
塵芥
(
ちりあくた
)
、
襤褸切
(
ぼろぎれ
)
、釘の
折
(
おれ
)
などは
不残
(
のこらず
)
形を消して、
蒼
(
あお
)
い潮を
満々
(
まんまん
)
と
湛
(
たた
)
えた
溜池
(
ためいけ
)
の
小波
(
さざなみ
)
の上なる家は、掃除をするでもなしに美しい。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と云う内にも、
襤褸切
(
ぼろぎれ
)
や、
爪
(
うり
)
の皮、ボオル箱の壊れたのはまだしもで、いやどうも、言おうようのない
芥
(
あくた
)
が目に浮ぶ。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
襤
漢検1級
部首:⾐
19画
褸
漢検1級
部首:⾐
16画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“襤褸”で始まる語句
襤褸
襤褸屑
襤褸片
襤褸布
襤褸錦
襤褸屋
襤褸布団
襤褸船
襤褸巾
襤褸市