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袈裟掛
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けさがけ
ふりがな文庫
“
袈裟掛
(
けさがけ
)” の例文
冠
(
かぶ
)
せた
半纏
(
はんてん
)
を取ると、後ろから
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬られた伊之助は、たった一刀の下に死んだらしく、
蘇芳
(
すおう
)
を浴びたようになっております。
銭形平次捕物控:051 迷子札
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
切りたるぞ
疾
(
はや
)
く
捕
(
とら
)
へ給はれと云ふ間あらせず重四郎は心得たりと一
刀
(
たう
)
閃
(
ひら
)
りと拔より早く
練馬
(
ねりま
)
藤兵衞を
後背
(
うしろ
)
よりばつさり
袈裟掛
(
けさがけ
)
に切放しければ是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
傳次は驚いて逃げに掛る処を
袈裟掛
(
けさがけ
)
に切りましたから、ばったり倒れると、柳田典藏は残念に思い、この乱暴人と自分の乱暴人を忘れ
振冠
(
ふりかぶ
)
って切掛ける。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
拝打
(
おがみうち
)
、
輪切
(
わぎり
)
、
袈裟掛
(
けさがけ
)
、はて、我ながら、気が
冴
(
さ
)
え、手が冴え、
白刃
(
しらは
)
とともに、抜けつ
潜
(
くぐ
)
りつ、
刎越
(
はねこ
)
え、飛び交い、八面に渡って、
薙立
(
なぎた
)
て薙立て、切伏せると、ばさばさと倒れるごとに
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
入替
(
いりかは
)
りて一番手の弓の折は貫一の
背
(
そびら
)
を
袈裟掛
(
けさがけ
)
に打据ゑければ、起きも得せで、
崩折
(
くづを
)
るるを、畳みかけんとする
隙
(
ひま
)
に、手元に
脱捨
(
ぬぎす
)
てたりし
駒下駄
(
こまげた
)
を取るより早く、彼の
面
(
おもて
)
を望みて投げたるが
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
大仏に
袈裟掛
(
けさがけ
)
にある冬日かな
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
冠せた
半纏
(
はんてん
)
を取ると、後ろから
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬られた伊之助は、たつた一刀の下に死んだらしく、
蘇芳
(
すはう
)
を浴びたやうになつて居ります。
銭形平次捕物控:051 迷子札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一人の賊は後より
小手
(
こて
)
を
伸
(
のば
)
して
袈裟掛
(
けさがけ
)
に左の
肩先
(
かたさき
)
四五寸ばかりエイト云樣切下れば左仲はアツと
反返
(
そりかへ
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
右の肩から胸へかけて、たった一と
太刀
(
たち
)
、
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬った手口は、恐ろしい腕前で、とても狸や狐の仕業とは思われません。
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
右の肩から胸へかけて、たつた一と太刀、
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬つた手口は、恐ろしい腕前で、とても狸や狐の仕業とは思はれません。
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
傷は後ろから
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬られたもので、一刀の
柄
(
つか
)
に手をかけておりますが、
鰹口
(
こいぐち
)
二三寸抜き上げたままこと切れております。
銭形平次捕物控:087 敵討果てて
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「これも死んだよ。當時三十そこ/\の好い男だつた。又三郎と言ふ遊び人でな、殿樣に追はれて
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬られたまゝ、大川へ落込んで了つたよ」
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは、医者と言うよりは、本草家の方で有名でしたが、行方不明になってから一ヶ月目、
向柳原
(
むこうやなぎわら
)
の土手の上で、
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬られて死んでおりました。
銭形平次捕物控:025 兵糧丸秘聞
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは、醫者といふよりは、本草家の方で有名でしたが、行方不明になつてから一ヶ月目、向柳原の土手の上で、
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬られて死んで居りました。
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「井筒屋の旦那が、折悪しく目を覚して、縁側まで出たところを、脇差で
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬られたのだそうでございます」
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「井筒屋の旦那が、
折惡
(
をりあし
)
く目を覺して、縁側まで出たところを、脇差で
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬られたのださうで御座います」
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「これも死んだよ。当時三十そこそこの好い男だった。又三郎という遊び人でな、殿様に追われて
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬られたまま、大川へ落ち込んでしまったよ」
銭形平次捕物控:040 大村兵庫の眼玉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それと見た余吾之介、二三人踏み倒して飛込みざま、お秋を引立てる男を、
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬って捨てました。
十字架観音
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
が相手が強過ぎました。引っ外しておいて、よろめくところを、
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬った、恐ろしい腕で
銭形平次捕物控:036 八人芸の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
又三郎は逃げる背後から
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬られたまゝ大川に落ちて相果てました
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「脇差を持つて居る磯五郎が、二三ヶ所突かれた
上
(
うへ
)
袈裟掛
(
けさがけ
)
に斬られて死んで居るし、匕首を持つて居る金助が、後ろから匕首か何んか細い刄物で一と突きにやられて居るのを、變だとは思はないか」
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
袈
漢検準1級
部首:⾐
11画
裟
漢検準1級
部首:⾐
13画
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
“袈裟掛”で始まる語句
袈裟掛絡