街道端かいだうばた)” の例文
えゝ、じやうぬまの。はあ、夢中むちゆう其処そこ駆廻かけめぐらしつたものとえる……それはやまうへではい。お前様めえさま温泉をんせんさつしやつた街道端かいだうばたの、田畝たんぼちか樹林きはやしなかにあるおほきぬまよ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かれ容貌ようばうはぎす/\して、何處どこ百姓染ひやくしやうじみて、※鬚あごひげから、ベツそりしたかみ、ぎごちない不態ぶざま恰好かつかうは、宛然まるで大食たいしよくの、呑※のみぬけの、頑固ぐわんこ街道端かいだうばた料理屋れうりやなんどの主人しゆじんのやうで、素氣無そつけなかほには青筋あをすぢあらは
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)