こも)” の例文
又上におほふ所ありてその下には雪のつもらざるを知り土穴をほりこもるもあり。しかれどもこゝにも雪三五尺は吹積ふきつもる也。熊の穴ある所の雪にはかならず細孔ほそきあなありてくだのごとし。
(年の寒暖によりて遅速あり)四五月にいたれば春の花ども一にひらく。されば雪中にる事およそ八ヶ月、一年のあひだ雪をざる事わづかに四ヶ月なれども、全く雪中にこもるは半年也。
牝牡めすをすおなじあなこもらず、めすの子あるは子とおなじくこもる。其蔵蟄あなごもりする所は大木の雪頽なだれたふれてくちたるうろ(なだれの事下にしるす)又は岩間いはのあひ土穴つちあな、かれが心にしたがつる処さだめがたし。