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蛙
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がえる
ふりがな文庫
“
蛙
(
がえる
)” の例文
南側の方には食用
蛙
(
がえる
)
を飼う池があり、北側の方には、衝突事故で死んだ人々の
供養
(
くよう
)
のために、まだ真新しい、大きな石の国道地蔵が立っているばかり。
猫と庄造と二人のおんな
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ただときどき、
蟋蟀
(
こおろぎ
)
がもの悲しく鳴いたり、食用
蛙
(
がえる
)
が近くの沼で、寝ごこちが悪くて急に床のなかで寝がえりをうったかのように、
咽喉
(
のど
)
をならしているだけだった。
スリーピー・ホローの伝説:故ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿より
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
それから例の鉄の棒を持ち直して、二番目のあま
蛙
(
がえる
)
の
緑青
(
ろくしょう
)
いろの頭をこつんとたたいて云いました。
カイロ団長
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「千駄木の螢沢と来た日にゃ、林と田圃と
葱畑
(
ねぎばたけ
)
と、馬小屋ばかりだ。弁当持ちで探して歩いたって、ろくなひき
蛙
(
がえる
)
もいねえ。ましてお妙の物思いの相手になるようなのは——」
銭形平次捕物控:244 凧の糸目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
で、警察は、この風評を知らぬではなかったけれど、
迂闊
(
うかつ
)
に手出しをして、赤坊の泣き声が食用
蛙
(
がえる
)
だった様な、物笑いの種になることを
虞
(
おそ
)
れ、鳴りを
鎮
(
しず
)
めてなり行きを見ていた。
黄金仮面
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
コートも着ない私の袖は、ぐっしょり濡れてしまって、みじめなヒキ
蛙
(
がえる
)
のようだ。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
がま
蛙
(
がえる
)
が虫を捜すような眼つきだった
おごそかな渇き
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「ヒョロ
蛙
(
がえる
)
め!」
醤油仏
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
松
(
まつ
)
の木や
楢
(
なら
)
の木の林の下を、深い
堰
(
せき
)
が流れて
居
(
お
)
りました。岸には
茨
(
いばら
)
やつゆ草やたでが
一杯
(
いっぱい
)
にしげり、そのつゆくさの十本ばかり集った下のあたりに、カン
蛙
(
がえる
)
のうちがありました。
蛙のゴム靴
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「車海老やったら恐いことないけど、食用
蛙
(
がえる
)
は恐かったわなあ、雪子ちゃん」
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“蛙(カエル)”の解説
カエル(蛙、en: Frog)は、両生綱無尾目(むびもく、Anura)に分類される構成種の総称。古称としてかわず(旧かな表記では「かはづ」)などがある。英名は一般にはfrogであるが,ヒキガエルのような外観のものをtoadと呼ぶことが多い。
(出典:Wikipedia)
蛙
漢検準1級
部首:⾍
12画
“蛙”を含む語句
青蛙
蟇蛙
赤蛙
初蛙
井蛙
雨蛙
洒蛙洒蛙
洒蛙々々
蛙子
疣蛙
女蛙
蛙泳
枝蛙
酒蛙酒蛙
田蛙
夜蛙
蛙股
青蛙神
蛙鳴蝉騒
酒蛙々々
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