“薬取”のいろいろな読み方と例文
旧字:藥取
読み方割合
くすりとり50.0%
くすりと50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私がちょこちょこ近処きんじょだから駈出かけだしては、薬取くすりとりくのでしたが、また薬局というのが、その先生のおいとかいう、ぺろりと長い顔の、ひたいからべにが流れたかと思う鼻のさきの赤い男
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
相応そうおう流行はやって、薬取くすりとりも多いから、手間取てまどるのがじれったさに、始終くので見覚えて、私がその抽斗ひきだしを抜いて五つも六つも薬局の机に並べてる、しまいには、先方さきの手を待たないで
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いまは、ひとをだましてもわるいとおもわなければ、んでそのくすりがきかなくてんでも、どくにさえならなければかまわぬといったなかです。わたし親父おやじ薬取くすりとりでした。
手風琴 (新字新仮名) / 小川未明(著)