若駒わかごま)” の例文
ヂュリ けよはやう、あし若駒わかごまよ、かみ宿やどります今宵こよひ宿やどへ。フェートンのやうな御者ぎょしゃがゐたなら、西にしへ/\とむちをあてゝ、すぐにもよるれてうもの、くもったよるを。
平次は若駒わかごまのやうにはやりきつた八五郎を押へて、兎も角にも群衆をかきわけました。
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
青毛あおに騎乗して、名を成すべかりしを、ふと、その若駒わかごまの故障から、思い止まって、脾肉ひにくかこっていた渡が——天高き秋の仁和寺競馬を、千載せんざいぐうのときと、ふたたび手につばしていることである。
ひともとの桜のみきにつながれし若駒わかごまのうるめるかな
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
雪にをどりし若駒わかごま
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
この馬囲いには、たくさんな若駒わかごまが、つながれていた。