芳賀はが)” の例文
野州の芳賀はが郡から向って来ると国境線上に立つ新しい町、久下田くげた谷田貝やたがいを起点として、正南の方へ約二里、幅は六七町の低くして細長い丘陵が
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「ウヽ、芳賀はが君の今日こんにちあることを、わしはつとに知つとつた。芳賀君はもつとも頭脳もひいでてをつたが、彼は山陽の言うた、才子で無うて真に刻苦する人ぢやつた」
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
船の出るとき同行の芳賀はがさんと藤代ふじしろさんは帽子を振って見送りの人々に景気のいい挨拶あいさつを送っているのに
夏目漱石先生の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
奥武蔵の高麗こま一族をしてその背後を驚かせ、また芳賀はが貞綱の勢を川越から。武田、薬師寺の軍を狭山から。およそ三面から総がかりで寸断したものとおもわれる。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
既に今日まで大槻おほつき博士、藤岡ふぢをか君等のやうな老先生、それから專門家の芳賀はが博士等がふ問題に就いては十分御述べになつてありますから、大抵盡きて居ります。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
『ミストル・ヘーガ』。日本人にほんじん給仕きふじきかせて『芳賀はがさん』となほす。『ミストル・ホーライ』。これはほりだ。『ミストル・アイカイ』。これ猪飼ゐかひだ。『ミストル・キャツダ』。
検疫と荷物検査 (新字旧仮名) / 杉村楚人冠(著)
従って学校の成績は次第に悪くなるばかりで、予科入学当時は、今の芳賀はが矢一氏などと同じ位のところで、可成かなり一所いっしょにいた者であるが、私の方は不勉強の為め、下へ下へと下ってゆくばかり。
私の経過した学生時代 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
芳賀はが矢一3・25
(下野神社沿革誌。栃木県芳賀はが郡山前村南高岡)
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
同 芳賀はが郡市羽村大字多田羅たたら注連図久おしめつく
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
下野しもつけ芳賀はが郡小貝村大字大谷津字加々地
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)