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腓
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ふくらはぎ
ふりがな文庫
“
腓
(
ふくらはぎ
)” の例文
フェッジウィッグの
腓
(
ふくらはぎ
)
からは本当に火花が出るように思われた。その
腓
(
ふくらはぎ
)
は踊のあらゆる部分において月のように光っていた。
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
靴
(
くつ
)
も、
靴下
(
くつした
)
も、
腓
(
ふくらはぎ
)
も
真黒
(
まっくろ
)
です。緑の
草原
(
くさはら
)
の
精
(
せい
)
が、いいつけを
守
(
まも
)
らない四人の者に、こんな
泥
(
どろ
)
のゲートルをはかせたのです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
それから、
床着
(
とこぎ
)
の黄八丈を着て、藤紫の上衣を重ね、結んだしごきは燃え立つような
紅
(
くれない
)
。そのしどけなさ、しどけなく乱れた
裾
(
すそ
)
、燃え上がる裾に、白雪と紛う
腓
(
ふくらはぎ
)
。
紅毛傾城
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
イワン・フョードロヸッチはひどく夢中になつて、さうしたものに見惚れてゐたが、馭者台から降りたばかりの猶太人の
腓
(
ふくらはぎ
)
に
斑犬
(
ぶちいぬ
)
が噛みついた時、はじめて我れに返つた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:04 イワン・フョードロヸッチ・シュポーニカとその叔母
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
それから歯と耳と足は短きを欲し、胸と額と
眉間
(
みけん
)
は広きを欲し、上の口と腰と足首は狭きを欲し、
臀
(
しり
)
と
腿
(
もも
)
と
腓
(
ふくらはぎ
)
は大なるを欲し、指と髪と唇は細きを欲し、乳と鼻と頭は小さきを欲す。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
頭脳がぐらぐらして天地が
廻転
(
かいてん
)
するようだ。胸が苦しい。頭が痛い。脚の
腓
(
ふくらはぎ
)
のところが押しつけられるようで、不愉快で不愉快でしかたがない。ややともすると胸がむかつきそうになる。
一兵卒
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
今云つたサムの
腓
(
ふくらはぎ
)
が痛くなつたに相違ないと思はれる迄に、さん/″\行つたり來たりした
揚句
(
あげく
)
、とう/\、やつとのことで、その
嚴
(
きび
)
しい
女占者
(
をんなうらなひしや
)
から許しを無理に得て、三人は、一團になつて
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ある一定の時において、次の瞬間にその
腓
(
ふくらはぎ
)
がどうなるか予言せよと云われても、何人にも出来なかったに相違ない。
クリスマス・カロル
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
反対
(
はんたい
)
に、
小
(
ちい
)
さなエチエンヌの
清浄無垢
(
せいじょうむく
)
なことは、その
薔薇
(
ばら
)
いろの
腓
(
ふくらはぎ
)
に、
後光
(
ごこう
)
のように
現
(
あらわ
)
れているでしょう。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
彼女の動作は、大きく弱々しく、ほどよく伸びた
腓
(
ふくらはぎ
)
が、いまにも折れそうになっていく。
紅毛傾城
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
重い、けだるい脚が一種の圧迫を受けて
疼痛
(
とうつう
)
を感じてきたのは、かれみずからにもよくわかった。
腓
(
ふくらはぎ
)
のところどころがずきずきと痛む。普通の疼痛ではなく、ちょうどこむらが
反
(
かえ
)
った時のようである。
一兵卒
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
腓
漢検1級
部首:⾁
12画
“腓”を含む語句
腓腸
腓脛
腓骨
二頭腓脹筋
手腓
脛腓
腓腸部
腓返