胴亂どうらん)” の例文
新字:胴乱
張旅人の懷中くわいちう胴亂どうらんに目を掛けて追剥おひはぎ強盜がうたうを爲んとするいのちらずめ己をたれとか思ふ東海道五十三次おとに聞えて隱れのない題目講だいもくかう講頭かうかしら水田屋藤八を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
卯平うへい藁屑わらくづと一つに投出なげだしてある胴亂どうらんから五りん銅貨どうくわしてやるのがれいであるが、與吉よきち自分じぶんぜにさうとして胴亂どうらんおほきな金具かなぐ容易よういかないのでおこつてしてたり
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)