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置処
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おきどころ
ふりがな文庫
“
置処
(
おきどころ
)” の例文
旧字:
置處
これが私を殺すのです——と云って、
置処
(
おきどころ
)
のなさそうな顔を
背
(
そむ
)
ける。
猿轡
(
さるぐつわ
)
とか云うものより見ても
可哀
(
あわれ
)
なその
面縛
(
めんばく
)
した罪のありさまに
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
実は身の
置処
(
おきどころ
)
がなくって饂飩屋になった又作だ、こゝで千円の
資本
(
もとで
)
を借り、何か商法に
取附
(
とりつ
)
くのだ、君も又貸したって、
宜
(
よろ
)
しいじゃアねえか
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
(
ど
)
うにも
斯
(
こ
)
うにも逃げようにも逃げられず、
真裸体
(
まっぱだか
)
で座ってお辞儀も出来ず、進退
窮
(
きゅう
)
して実に身の
置処
(
おきどころ
)
がない。奥さんも気の毒だと思われたのか、物をも云わず奥の方に
引込
(
ひきこん
)
で
仕舞
(
しまっ
)
た。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
余所
(
よそ
)
の家内でございます。連戻されるほどでしたら、どこの隅にも入れましょうが、このままでは身の
置処
(
おきどころ
)
がありません。
山吹
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
じろじろ
睨
(
ね
)
めるようで、
身
(
み
)
の
置処
(
おきどころ
)
ないまでに、右から、左から、
路
(
みち
)
をせばめられて、しめつけられて、小さく、堅くなつて、おどおどして、その癖、
駆
(
か
)
け出そうとする勇気はなく、
凡
(
およ
)
そ人間の歩行に
星あかり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
あわれに心細くもの
凄
(
すご
)
きに、身の
置処
(
おきどころ
)
あらずなりぬ。
竜潭譚
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あはれに心細くもの
凄
(
すご
)
きに、身の
置処
(
おきどころ
)
あらずなりぬ。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
置
常用漢字
小4
部首:⽹
13画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“置”で始まる語句
置
置炬燵
置去
置土産
置床
置文
置物
置屋
置毒
置目