“面縛”の読み方と例文
読み方割合
めんばく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが私を殺すのです——と云って、置処おきどころのなさそうな顔をそむける。猿轡さるぐつわとか云うものより見ても可哀あわれなその面縛めんばくした罪のありさまに
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
なお且つ震いおののける先のさまには引変えて、見る見る囚徒が面縛めんばくされ、射手の第一、第二弾、第三射撃のひびきとともに、囚徒が固く食いしぼれる唇をもれる鮮血の、細く、長くその胸間に垂れたるまで
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)