“めんばく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
面縛50.0%
綿邈25.0%
緬邈25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なお且つ震いおののける先のさまには引変えて、見る見る囚徒が面縛めんばくされ、射手の第一、第二弾、第三射撃のひびきとともに、囚徒が固く食いしぼれる唇をもれる鮮血の、細く、長くその胸間に垂れたるまで
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かれ、太素は杳冥えうめいたれども、本つ教に因りてくにはらみ島を産みたまひし時をり、元始は綿邈めんばくたれども、先の聖にりて神を生み人を立てたまひし世をあきらかにす。
紅塵万丈の熱鬧ねっとう世界を遠く白雲緬邈めんばくの地平線下に委棄しきたって、悠々として「四条五条の橋の上」に遊び、「愛鷹あしたか山や富士の高峰たかね」の上はるかなる国に羽化登仙うかとうせんし去るのである。
謡曲黒白談 (新字新仮名) / 夢野久作(著)