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素跣
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すはだし
ふりがな文庫
“
素跣
(
すはだし
)” の例文
両褄
(
りょうづま
)
取って、小風呂敷に萠黄金襴の金入を包み、帯の間へ
揷
(
はさ
)
んで戸を開けて出ようとすると、軒下に立って居る
武士
(
さむらい
)
、雨具が無いから
素跣
(
すはだし
)
で其の頃は雪駄でありますから
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そして仲裁者が一杯飲もうと勧めるのも聴かずに妻を促して自分の小屋に帰って行った。佐藤の妻は
素跣
(
すはだし
)
のまま仁右衛門の背に
罵詈
(
ばり
)
を浴せながら
怒精
(
フューリー
)
のようについて来た。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
おじいさんは、
山
(
やま
)
で
仕事
(
しごと
)
をして、おそく
帰
(
かえ
)
ってきますと、いつかの
天使
(
てんし
)
が、
大工
(
だいく
)
の
家
(
いえ
)
の
窓
(
まど
)
の
下
(
した
)
に、しょんぼりと
立
(
た
)
っていました。いつかのように
素跣
(
すはだし
)
で、
脊
(
せ
)
に
白
(
しろ
)
い
翼
(
つばさ
)
がありました。
いいおじいさんの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
外
(
そと
)
には
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
いています。
星
(
ほし
)
がきらきらと
枯
(
か
)
れた
林
(
はやし
)
のいただきに
輝
(
かがや
)
いて、あたりは一
面
(
めん
)
に
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
に
霜
(
しも
)
が
降
(
お
)
りていました。
天使
(
てんし
)
は
見
(
み
)
るもいたいたしげに、
素跣
(
すはだし
)
で
霜柱
(
しもばしら
)
を
踏
(
ふ
)
んでいたのであります。
いいおじいさんの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
跣
漢検1級
部首:⾜
13画
“素跣”で始まる語句
素跣足