“素跣”の読み方と例文
読み方割合
すはだし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両褄(りょうづま)取って、小風呂敷に萠黄金襴の金入を包み、帯の間へ揷(はさ)んで戸を開けて出ようとすると、軒下に立って居る武士(さむらい)、雨具が無いから素跣(すはだし)で其の頃は雪駄でありますから
そして仲裁者が一杯飲もうと勧めるのも聴かずに妻を促して自分の小屋に帰って行った。佐藤の妻は素跣(すはだし)のまま仁右衛門の背に罵詈(ばり)を浴せながら怒精(フューリー)のようについて来た。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
おじいさんは、山(やま)で仕事(しごと)をして、おそく帰(かえ)ってきますと、いつかの天使(てんし)が、大工(だいく)の家(いえ)の窓(まど)の下(した)に、しょんぼりと立(た)っていました。いつかのように素跣(すはだし)で、脊(せ)に白(しろ)い翼(つばさ)がありました。
いいおじいさんの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)