“すはだし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
素跣足72.4%
素裸足17.2%
素跣10.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姉は感心したようにことばをかけた。お島はたすきがけの素跣足すはだしで、手水鉢ちょうずばちの水を取かえながら、鉢前の小石を一つ一つ綺麗きれいに洗っていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
身は、やぶれごろもに、なわおび一つ。そして、くつよりは丈夫らしい素裸足すはだしで、ぬっと、大地からえているというかたちである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして仲裁者が一杯飲もうと勧めるのも聴かずに妻を促して自分の小屋に帰って行った。佐藤の妻は素跣すはだしのまま仁右衛門の背に罵詈ばりを浴せながら怒精フューリーのようについて来た。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)