“すあし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
素足81.6%
跣足11.5%
素脚2.3%
徒跣1.1%
洲蘆1.1%
素跣足1.1%
赤足1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
イルルミナートとアウグスティンこゝにあり、彼等は紐によりて神の友となりたる最初の素足すあしの貧者の中にありき 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「二夫人には、お髪をふりさばき、跣足すあしのままで、百姓どもの群れにまじり、南へ南へ、人浪にもまれながら逃れておいでになりました」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
襤褸つづれ素脚すあしの樣にして
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
庚午かのえうま、皇子大津を訳語田をさだいへ賜死みまからしむ。時に年廿四。妃皇女山辺みめひめみこやまべみくしくだ徒跣すあしにして、奔赴はしりゆきてともにしぬ。見るひと歔欷なげく。皇子大津は天渟中原瀛真人あまのぬなかはらおきのまひと天皇(天武天皇)の第三みこなり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
諸君は、荒川放水路をくだって行った海沿いの一角に、以前から、「洲蘆すあしの居留地」と呼ばれる、出島があるのを御存知であろう。
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
着物の裾もあらわな素跣足すあしで、ボロボロの丸帯を長々と引ずっておりますが、誰がこしらえてやりましたものか、ボール紙に赤インキを塗った王冠の形の物を、ザンバラの頭の上に載せて
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
門を入って往くと、漢産は赤足すあしのままで榻の上に眠っていた。魚は喜んで女に訊いた。
竹青 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)