紙包かみづつ)” の例文
佐賀錦さがにしき紙入かみいれから、の、ざく/\と銅貨どうくわまじりをあつかつた、岡田夫人をかだふじん八千代やちよさんの紙包かみづつみの、こなしのきれいさをいまでもおぼえてる。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
といって、ちいさな紙包かみづつみのなかから、あかうおのように、うつくしくひかいしのはいった指輪ゆびわしてみせました。
トム吉と宝石 (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、薬売くすりうりはいって、黄色きいろふくろなかから、ちいさな紙包かみづつみになった丸薬がんやくして、太郎たろうあたえたのであります。
薬売り (新字新仮名) / 小川未明(著)