トップ
>
糸杉
>
いとすぎ
ふりがな文庫
“
糸杉
(
いとすぎ
)” の例文
旧字:
絲杉
石灰となってる
廃墟
(
はいきょ
)
、バロック風の建物前面、近代式の大建築、からみ合った
糸杉
(
いとすぎ
)
と
薔薇
(
ばら
)
——才知の光の下に力強く筋目立って統一されてる、あらゆる世紀、あらゆる様式。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
糸杉
(
いとすぎ
)
やこめ
栂
(
つが
)
の
植木鉢
(
うゑきばち
)
がぞろっとならび、親方はもちろん理髪アーティストで、外にもアーティストが六人もゐるんですからね、殊に技術の点になると、実に念入りなもんでした。
毒蛾
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
りっぱな
玉座
(
ぎょくざ
)
の
間
(
ま
)
には、ただ
裸
(
はだか
)
の壁が残っているだけで、黒い
糸杉
(
いとすぎ
)
がむかし玉座のあったところをその長い
影
(
かげ
)
でさし示しています。土がこわれた
床
(
ゆか
)
の上に、うず高くつもっています。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
糸杉
(
いとすぎ
)
のみどり燃えたりそのかたへふわふわ桜咲き
白
(
しら
)
むかも
桜
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
きしる鉄門をまたしめてから、二人は壁に沿って、雪の
滴
(
したた
)
りが落ちてる墓地の
糸杉
(
いとすぎ
)
の下の小道をたどり、眼覚めかけてる寒そうな畑中を歩いて行った。クリストフは泣きだした。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
▼ もっと見る
ロメオが
露台
(
ろだい
)
の上によじのぼって、まことの愛の
接吻
(
せっぷん
)
が天使の思いのように天へとのぼって行ったとき、まるい月は黒い
糸杉
(
いとすぎ
)
のあいだに半ばかくれて、
澄
(
す
)
みきった空に
浮
(
うか
)
んでいたこともあるのです。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
黒いとがった
糸杉
(
いとすぎ
)
の姿がところどころにそびえていた。その向こうには畑がうちつづいていた。閑寂だった。地を
耘
(
うな
)
ってる牛の鳴声や、
犁
(
すき
)
を取ってる百姓の
甲
(
かん
)
高い声が聞こえていた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
うつらうつらしてる土地の上に太陽が照り渡っていた。麦畑の中には
鶉
(
うずら
)
の鳴き声が聞こえており、墓の上には
糸杉
(
いとすぎ
)
のやさしいそよぎが聞こえていた。クリストフはただ一人きりで、夢想にふけった。
ジャン・クリストフ:10 第八巻 女友達
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
“糸杉(イトスギ)”の解説
イトスギ(糸杉、学名:Cupressus)は、ヒノキ科イトスギ属の総称。サイプレス(en: Cypress)、セイヨウヒノキ(西洋檜)ともいう。世界中で公園樹や造園樹として重用される。
ヒノキ科の模式であり、ヒノキ科は英語では Cypress family(サイプレス科)と呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
糸
常用漢字
小1
部首:⽷
6画
杉
常用漢字
中学
部首:⽊
7画
“糸”で始まる語句
糸
糸瓜
糸屑
糸織
糸底
糸魚川
糸口
糸巻
糸目
糸蒟蒻