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米塩
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べいえん
ふりがな文庫
“
米塩
(
べいえん
)” の例文
其代り
米塩
(
べいえん
)
の資に窮せぬ位の給料をくれる。食ってさえ行かれれば何を苦しんでザットのイットのを振り廻す必要があろう。やめるとなと云ってもやめて
仕舞
(
しま
)
う。
入社の辞
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その
米塩
(
べいえん
)
の
資
(
し
)
はもとより親の
額
(
ひたい
)
の汗から出ているのですけれど、それはみな父親の職業を通してされることで、直接に親のつくった米味噌にやしなわれるのでなく
親子の愛の完成
(新字新仮名)
/
羽仁もと子
(著)
「しかし、今も申した
米塩
(
べいえん
)
のためには敵討ものも書かねえというわけではねえので。」
仇討たれ戯作
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
すなわち先のごとくにして軒ごとを見舞いあるき、
怜悧
(
れいり
)
に
米塩
(
べいえん
)
の料を稼ぐなりけり。
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大杉は一時は
米塩
(
べいえん
)
にも
事欠
(
ことか
)
いた苦境に
苦
(
くるし
)
んでいた事もあったが、最後の柏木に落付いた時は八十円の家賃を払い、奉公人も置き、夫婦から児供までが洋装でかなり贅沢な生活をしていた。
最後の大杉
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
これより
漸
(
ようや
)
く
米塩
(
べいえん
)
の資を得たれども、彼が出京せし当時はほとんど着のみ着のままにて、諸道具は一切
屑屋
(
くずや
)
に売り払い、
遂
(
つい
)
には火鉢の
五徳
(
ごとく
)
までに手を附けて、
僅
(
わず
)
かに
餓死
(
がし
)
を免がるるなど
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
いや、たとへ
米塩
(
べいえん
)
の資に窮さないにしても、
下手
(
へた
)
は下手なりに創作で押して行かうと云ふ気が出なかつたなら、予は何時までも名誉ある海軍教授の看板を
謹
(
つつし
)
んでぶら
下
(
さ
)
げてゐたかも知れない。
入社の辞
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いや、たとい
米塩
(
べいえん
)
の
資
(
し
)
に窮さないにしても、下手は下手なりに創作で押して行こうと云う気が出なかったなら、予は
何時
(
いつ
)
までも名誉ある海軍教授の看板を謹んでぶら下げていたかも知れない。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“米塩”の意味
《名詞》
米と塩。
生活するために必要なもの。
(出典:Wiktionary)
米
常用漢字
小2
部首:⽶
6画
塩
常用漢字
小4
部首:⼟
13画
“米”で始まる語句
米
米突
米櫃
米搗
米国
米原
米沢
米山
米屋
米俵