“べいえん”の漢字の書き方と例文
語句割合
米塩100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち先のごとくにして軒ごとを見舞いあるき、怜悧れいり米塩べいえんの料を稼ぐなりけり。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大杉は一時は米塩べいえんにも事欠ことかいた苦境にくるしんでいた事もあったが、最後の柏木に落付いた時は八十円の家賃を払い、奉公人も置き、夫婦から児供までが洋装でかなり贅沢な生活をしていた。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
これよりようや米塩べいえんの資を得たれども、彼が出京せし当時はほとんど着のみ着のままにて、諸道具は一切屑屋くずやに売り払い、ついには火鉢の五徳ごとくまでに手を附けて、わずかに餓死がしを免がるるなど
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)