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笹
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ざさ
ふりがな文庫
“
笹
(
ざさ
)” の例文
杉の葉でない、
折
(
お
)
り
笹
(
ざさ
)
を
笠印
(
かさじるし
)
とした
紛
(
まぎ
)
れない菊池方の兵が、すでに、味方同士で激闘しているのが、そこかしこに見られ出している。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雪のせ
笹
(
ざさ
)
の金紋は、
梅渓
(
うめたに
)
家の貴重品が入っているつづらとして、別に何の面倒もなく役人を黙認させた。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
支
(
ささ
)
えになった竹の幹は横に
撓
(
しな
)
って、むら
笹
(
ざさ
)
の葉からバラバラと
瑠璃
(
るり
)
の雨……お米へ無残な露しぐれ。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
きのうまでの
殿上人
(
てんじょうびと
)
が、どうやってその
艱難
(
かんなん
)
に耐えたろうか。天皇も皇子も公卿もみな
跣足
(
はだし
)
である。クマ
笹
(
ざさ
)
や木の根に血をにじませ、雨は肌にまで沁みとおったことだろう。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そこには、雪のせ
笹
(
ざさ
)
の金紋を印した三つの
青漆葛籠
(
せいしつつづら
)
が山形に積みかさねてある。このつづらは、すなわち京の
堂上梅渓家
(
どうじょううめたにけ
)
から、徳島城へ送るべく、四国屋に託されたものだった。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
白木
(
しらき
)
の
祭壇
(
さいだん
)
には四
方
(
ほう
)
笹
(
ざさ
)
の葉がそよぎ、
御霊鏡
(
みたまかがみ
)
が、
白日
(
はくじつ
)
のように光っている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雪のせ
笹
(
ざさ
)
の金紋が、薄暗いその部屋の隅に、
妖魅
(
あやかし
)
めいた光を放って——。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
みだれ
笹
(
ざさ
)
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“笹(ササ)”の解説
ササ(笹、篠、筱、筿、小竹)は、イネ科タケ亜科に属する植物のうち、その茎にあたる稈(かん)を包んでいる葉鞘が枯れる時まで残るものの総称。
(出典:Wikipedia)
笹
漢検準1級
部首:⽵
11画
“笹”を含む語句
小笹
笹葉
熊笹
笹縁
笹子
根笹
笹原
笹野
笹紅
笹屋
笹色
笹鳴
笹竜胆
笹山
笹啼
笹竹
笹舟
小笹原
笹折
笹絹
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