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竹箸
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たけばし
ふりがな文庫
“
竹箸
(
たけばし
)” の例文
お婆さんの傍にある
手桶
(
ておけ
)
の水で手を洗い、さて坐って見ますと、
竹箸
(
たけばし
)
が
剥
(
は
)
げて気味がわるいので、紙で
拭
(
ふ
)
いて
戴
(
いただ
)
こうとして、「お兄さんは」と聞きますと
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
蝶子の姿を見ると柳吉は「どや、ええ
按配
(
あんばい
)
に煮えて来よったやろ」長い
竹箸
(
たけばし
)
で鍋の中を
掻
(
か
)
き廻しながら言うた。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
N教授は長い
竹箸
(
たけばし
)
でその一片をつまみ上げ「この中にはずいぶんいろいろなえらいものがはいっていたんだなあ」と言いながら、静かにそれを
骨壺
(
こつつぼ
)
の中に入れた。
B教授の死
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
揃
(
そろ
)
えて渡す二本の
竹箸
(
たけばし
)
を、落さぬように茶の間から座敷へ持って出た。座敷には浅井君が先生を相手に、京都以来の旧歓を暖めている。時は朝である。日影はじりじりと
椽
(
えん
)
に
逼
(
せま
)
ってくる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
母は毎日、「残飯」を
担
(
にな
)
いにいった。柄の小さい叔母は、家の軒下に
莚
(
むしろ
)
を敷いて
竹箸
(
たけばし
)
を削る内職をした。私も姉も、学校を
退
(
ひ
)
けると、手伝わされた。私はこの「箸削り」が一等嫌いであった。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
▼ もっと見る
ついでに言おう、人間を挟みそうに、籠と
竹箸
(
たけばし
)
を構えた薄気味の悪い、
黙然
(
だんまり
)
の
屑屋
(
くずや
)
は、古女房が、そっち側の二人に、縁台を進めた時、ギロリと踏台の横穴を
覗
(
のぞ
)
いたが、それ切りフイと居なくなった。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
細ながき支那の
竹箸
(
たけばし
)
長江
(
ちやうかう
)
の
画舫
(
ぐわはう
)
の
棹
(
さを
)
と思ひつつ採る
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
竹
常用漢字
小1
部首:⽵
6画
箸
常用漢字
中学
部首:⽵
15画
“竹”で始まる語句
竹
竹藪
竹刀
竹竿
竹箒
竹生島
竹馬
竹籠
竹箆
竹林