“たけばし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
竹箸63.6%
竹橋36.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
N教授は長い竹箸たけばしでその一片をつまみ上げ「この中にはずいぶんいろいろなえらいものがはいっていたんだなあ」と言いながら、静かにそれを骨壺こつつぼの中に入れた。
B教授の死 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そろえて渡す二本の竹箸たけばしを、落さぬように茶の間から座敷へ持って出た。座敷には浅井君が先生を相手に、京都以来の旧歓を暖めている。時は朝である。日影はじりじりとえんせまってくる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
続いて鳥羽辺が五月朔日ついたちからの大洪水であった、などという事で、其の年の六月十一日にはお竹橋たけばしらいが落ちて火事が出ました、などと云う余り良い事はございません。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
諭吉ゆきちは、慶応義塾けいおうぎじゅくであたらしい教育きょういくをし、「文部省もんぶしょう竹橋たけばしにあり、文部大臣もんぶだいじん三田みたにいる。」と、せけんでいわれたほどですが、それとどうじに、出版しゅっぱんちかられました。