神代じんだい)” の例文
たとへにも天生峠あまふたうげ蒼空あをぞらあめるといふひとはなしにも神代じんだいからそまれぬもりがあるといたのに、いままではあまがなさぎた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
神代じんだいの巻」に、「大己貴命おおあなむちのみこと少彦名命すくなひこなのみことと力をあわせ、心を一にして鳥獣昆虫の災害をはらわんために、すなわちその禁厭の法を定めたり」
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
禁厭きんえんをまじないやむるとんでいるのは古いことだ。神代じんだいから存したのである。しかし神代のは、悪いこと兇なることを圧しむるのであった。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
我国には葬式の折に泣女なきおんなを用いたことは神代じんだいからある。天稚彦あめのわかひこを葬るときに雉を泣女なきめとしたことは有名なものである。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
神代じんだい村、深大寺じんだいじ
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)