“神代杉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんだいすぎ85.7%
じんだい14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのマグダレナのマリアをもらって、神代杉じんだいすぎの安額縁に収めて、下宿の楣間びかんに掲げてあったら、美人の写真なんかかけてけしからん、と言った友人もあった。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そそり立つ神代杉じんだいすぎの真っ黒な影が、星の空を狭めているので、男山八幡の広前はうるしのような闇であった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長押なげし、柱、ほかの木口に較べて、すこし、見落みおちがするの、十畳の間には、神代杉じんだいってもらおう』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『そうだ、十畳を神代杉じんだいにする、そうなると又、四畳半が、赤杉あかの並物ではうつらぬ故、吉野杉の飛切りで貼ってくれい。客に見せて、金を惜しんだように思われぬようにな』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)