トップ
>
神代杉
>
じんだいすぎ
ふりがな文庫
“
神代杉
(
じんだいすぎ
)” の例文
そのマグダレナのマリアをもらって、
神代杉
(
じんだいすぎ
)
の安額縁に収めて、下宿の
楣間
(
びかん
)
に掲げてあったら、美人の写真なんかかけてけしからん、と言った友人もあった。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
そそり立つ
神代杉
(
じんだいすぎ
)
の真っ黒な影が、星の空を狭めているので、男山八幡の広前は
漆
(
うるし
)
のような闇であった。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
籠行燈
(
かごあんどん
)
の中にともした電燈が所々に丸い影を
神代杉
(
じんだいすぎ
)
の天井にうつしている。うす暗い床の間には、寒梅と水仙とが古銅の瓶にしおらしく投げ入れてあった。軸は
太祇
(
たいぎ
)
の筆であろう。
老年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
今は水田となっている元の丹那沼の中からは、時々
神代杉
(
じんだいすぎ
)
を掘出すという事から始まって、土中から掘出し物をする話しが土地の者の口から出た。田代の古城跡から武器が出たとか。
丹那山の怪
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
六畳の座敷は
南向
(
みなみむき
)
で、拭き込んだ
椽側
(
えんがわ
)
の
端
(
はじ
)
に
神代杉
(
じんだいすぎ
)
の
手拭懸
(
てぬぐいかけ
)
が置いてある。
軒下
(
のきした
)
から丸い
手水桶
(
ちょうずおけ
)
を鉄の
鎖
(
くさり
)
で釣るしたのは
洒落
(
しゃ
)
れているが、その下に
一叢
(
ひとむら
)
の
木賊
(
とくさ
)
をあしらった所が一段の
趣
(
おもむき
)
を添える。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
布団の下から取り出したのは、
神代杉
(
じんだいすぎ
)
の手箱であった。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
杉
常用漢字
中学
部首:⽊
7画
“神代”で始まる語句
神代
神代川
神代以來
神代以来
神代文字
神代帚葉翁
神代人
神代原
神代記
神代巻