“目迎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まむか33.3%
むか33.3%
めむか33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西の方甲州境の山から起って、玉川を渡り、彼が住む村を過ぎて東京の方へ去る夕立を目迎まむかえて見送るに好い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
帳場に横向きになって、拇指おやゆびの腹で、ぱらぱらと帳面を繰っていた、ふとった、が効性かいしょうらしい、円髷まるまげの女房が、莞爾にっこり目迎むかえたは馴染なじみらしい。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
楚々そゝとしてつものおもはしげに、たゞ一人ひとりなぎさ辿たど美女びぢよつて、遠慮ゑんりよなく色目いろめづかひをして、目迎めむか見送みおくつて、うだとれい本領ほんりやう發揮はつきしたのがはじまりである。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)