“目瞼”の読み方と例文
読み方割合
まぶた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あまりの不状ぶざまに、むすめはうが、やさしかほをぽつと目瞼まぶたいろめ、ひざまでいて友禪いうぜんに、ふくらはぎゆきはせて、紅絹もみかげながれらしてつた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
プラットフォームで、真黒まっくろに、うようよと多人数に取巻かれた中に、すっくと立って、山が彩る、目瞼まぶたの紅梅。黄金きんとかす炎のごとき妙義山の錦葉もみじに対して、ハッと燃え立つ緋の片袖。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
紳士を顧みた美しいひとまつげが動いて、目瞼まぶたきっ引緊ひきしまった。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)