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白粉刷毛
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おしろいばけ
ふりがな文庫
“
白粉刷毛
(
おしろいばけ
)” の例文
その小さい引出しが開けられたままになっていたり、
白粉刷毛
(
おしろいばけ
)
が側に転がっていた。その時女の廊下をくる音をきいた。彼は襖をしめた。
雪の夜
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
おせんはもう一
度
(
ど
)
、
白粉刷毛
(
おしろいばけ
)
を
手
(
て
)
に
把
(
と
)
った。と、
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
から
聞
(
きこ
)
えて
来
(
き
)
たのは、
妻女
(
さいじょ
)
のおむらの
声
(
こえ
)
だった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
... その
故
(
せゐ
)
で自然
収入
(
みいり
)
があるやうにと思つて見物に
媚
(
こ
)
びる事になります。」と言つて、
白粉刷毛
(
おしろいばけ
)
で鼻先をぞんざいに塗りたくつた。「好きな茶器も、つい買ひ度くなりますね。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
まだ顔を見せないで、打向った青行燈の
抽斗
(
ひきだし
)
を抜くと、そこに小道具の支度があった……
白粉刷毛
(
おしろいばけ
)
の、夢の
覚際
(
さめぎわ
)
の
合歓
(
ねむ
)
の花、ほんのりとあるのを取って、
媚
(
なまめ
)
かしく化粧をし出す。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
白粉刷毛
(
おしろいばけ
)
でくるくる顔をなでまわしていた曙山さんは、傍らにいるおもよどんや、お金ちゃんを
顎
(
あご
)
でつかって、
紅
(
べに
)
をとれの、墨をかせのと、命令するように
押
(
おし
)
つぶした声で簡単にいいつける。
旧聞日本橋:19 明治座今昔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
白粉刷毛
(
おしろいばけ
)
を
持
(
も
)
ったおせんの
手
(
て
)
は、
名匠
(
めいしょう
)
が
毛描
(
けが
)
きでもするように、その
上
(
うえ
)
を
丹念
(
たんねん
)
になぞって
行
(
い
)
った。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
粉
常用漢字
小5
部首:⽶
10画
刷
常用漢字
小4
部首:⼑
8画
毛
常用漢字
小2
部首:⽑
4画
“白粉”で始まる語句
白粉
白粉気
白粉焼
白粉垢
白粉花
白粉壺
白粉草
白粉焦
白粉下
白粉首