“おしろいばけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
白粉刷毛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ顔を見せないで、打向った青行燈の抽斗ひきだしを抜くと、そこに小道具の支度があった……白粉刷毛おしろいばけの、夢の覚際さめぎわ合歓ねむの花、ほんのりとあるのを取って、なまめかしく化粧をし出す。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
白粉刷毛おしろいばけでくるくる顔をなでまわしていた曙山さんは、傍らにいるおもよどんや、お金ちゃんをあごでつかって、べにをとれの、墨をかせのと、命令するようにおしつぶした声で簡単にいいつける。
白粉刷毛おしろいばけったおせんのは、名匠めいしょう毛描けがきでもするように、そのうえ丹念たんねんになぞってった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)