留木とめき)” の例文
すると、私のいた左側から留木とめきかおりがぷうんと漂ってまいります。あなたは確かに玉日たまひ様に心をられていたに違いありません
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けてながめうとおもはなを、つとのまゝへやかせていて、待搆まちかまへたつくなひのかれなんぢや! つんぼの、をうしの、明盲人あきめくらの、鮫膚さめはだこしたぬ、針線はりがねのやうな縮毛ちゞれつけ人膚ひとはだ留木とめきかをりかはりに
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)